私の主人の故郷は、長野県飯田市。冬は寒く、夏は涼しい、自然の一杯あるところです。
5年前、夫は定年までまだまだあるというのに、実家に帰って家を改造して民宿をやりたいと言い出しました。
その当時の私は、びっくりして娘と息子と家族会議を開きました。 でも、夫は頑として自分の意思を言い続けました。
定年まで働き終えてから自分のやりたいことをやるより、まだ可能性のある若いうちにことはやるべきだ。定年になってからでは、体力も気力も追いつかない、と。
夫は部長クラスで、そのまま終えてくれたら退職金で生活できるのに、と思う反面、私は夫の気持ちもわかる気がしました。 というのも、私たちの知り合ったきっかけは、旅行先のユースホテルだったのです。
当時の私たちは2人それぞれ、旅をしていろいろな人と知り合うことを楽しんでいました。 だからきっと、旅に出られない分、宿を開くことで少しでも旅と関わっていたいのでしょう。
結局、私は夫ともに民宿を営むことを決心しました。もちろん子供たちは反対しましたが、最終的には折れてくれました。
そして今では、長野県飯田市の里山で夫とともに民宿をやっています。 経験不足の私たちですが、夫の高校時代の友達がなにかと助けてくれるおかげで、なんとかやっていけています。
先日、夫の高校の同窓会があり、その会場として、うちの民宿が選ばれました。 夫の同級生たちと会うのは少し緊張しましたが、みんなとても良い人で、民宿も気に入ってくれました。
大変なことや、苦労もたくさんありましたが、意外と有意義なセカンドライフを送っています。 あの時夫の提案を拒否しなくて良かった。 人生の転機はどこにあるかわからないものだなあと、改めて感じています。
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